エル・モソ・ワインズEl Mozo Winesリオハ次世代トップ・ドメーヌの女性醸造家!リオハワイン発祥の地であるリオハ・アラベサの中でも、古くからの伝統的主要産地であったランシエゴ村に本拠地を構えるエル・モソ・ワインズ。人口僅か650人の小さな村に、現在ヴィニュロンは20軒のみ。その内、ドメーヌ元詰めは7軒のみですが、リオハの英雄テルモ・ロドリゲスの「ランサガ」や、新世代のライジングスター、ロベルト・オリヴァン率いる「テンテヌブロ」のボデガがある注目の村です。エル・モソ・ワインズは1980年セザレオ・コンパニョン氏によって創業され、2人の息子であるフェリックスとアルベルトが2代目を担い、伝統的なマセラシオン・カルボリック法でワイン造りを実施。しかし2010年にアルベルトに続いてフェリックスも亡くなり、ワイン造りを行う人がいなくなってしまったことから、バルセロナで映画の勉強をしていた孫娘にあたるイチャソ・コンパニョン氏が、実家に戻り100%ドメーヌとしてワイン造りと販売を始めました。ワイナリー名の「El Mozo(坊や)」とはセザレオ・コンパニョン氏のニックネームで姉妹よりも小柄だったことに由来しています。 テロワールの個性を活かし究極のビオを表現カンタブリア山系の一つ、トローニョ山脈の麓・標高541mに位置するランシエゴ村。リオハ・アラベサ地区でも東側の内陸部にあるため、北大西洋の冷涼な風に加えて、地中海からの暖かい風も入り込みます。北大西洋と地中海性の2つの気候が交わり、独特のミクロクリマが生まれる地点です。石灰岩の山、トローニョ山脈の南向き斜面の山裾に広がる畑には、地中海からの暖かく乾燥した風が吹きこみ、ブドウはよく熟し糖度も高くなる一方、北大西洋の冷涼な風も吹き込み、また、標高が高く朝晩は冷涼で寒暖差が大きいため、酸とミネラルが豊富な凝縮度の高い優れたブドウとなります。畑はランシエゴ村に10ha(18区画)を所有。トローニョ山脈の山裾、標高450~680mに位置する南向き斜面の畑です。平均樹齢は30年ですが、1940年に祖父のエル・モソが植えた樹齢80年の古樹もあります。 現当主のイチャソ氏はマセラシオン・カルボニック法でスタンダードキュヴェの「エリゴイア」を造り始めました。同時に、栽培面での改革に取り組み、オーガニック栽培を始め、フレッシュ&フルーティな「エリゴイア」だけではなく、バスク・リオハの歴史的中心地、ランシエゴ村のテロワールを復活させるべく、区画毎のテロワールの個性を体現するワイン「マラスピエドラス」「コスモナウタ」を造り出しています。彼女は「リオハ・アラベサの伝統的主要産地であったランシエゴ村に受け継がれてきた畑である、祖父が植えた80年前の古樹も遺る畑は、まるで「自然に佇む美術館」のように美しく貴重で価値あるもの。それらを守ってゆくためにビオロジック栽培を始めた」と語っています。ブドウ樹の仕立て方も、灌木の茂みに囲まれた土地に株仕立てで植える、リオハ古来の「エル・バソ」を取り入れています。 |
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