ドメーヌ・テシエDomaine Tessierジャンシス・ロビンソンが認めた、ムルソーの新星アルノー・テシエジャンシス・ロビンソンがその卓越した技量を認め、ビル・ナンソンが『ブルゴーニュ最高の無名の生産者』に数えるムルソーのライジング・スター。それがアルノー・テシエです。 「ムルソーの特徴はミネラリーで香り高いワインを造る土壌だ」というアルノーの言葉通り、彼のワインは輝くようなミネラルを軸とし、密度が高く凝縮していますが、同時に非常にピュアで繊細でもあります。オークとボリュームを全面に出した昔ながらのムルソーとは対極にあるその味わいは、まさにこのアペラシオンの新世代の象徴です。7.5haの所有畑はブルゴーニュ・ブランの区画の一部を除き、全てムルソーにあり、ムルソーの三大プルミエクリュに数えられるシャルムやジュヌヴリエールをはじめ、近隣の生産者がうらやむほどムルソーを代表する畑が揃っています。 畑の所有者であった父親が2005年に早世した際、ワイン造りが何よりも好きだったアルノーは、弱冠21歳にしてドメーヌを継ぐ道を選びました。更に、それまではブドウの大半をネゴシアンに販売していましたが、本格的に元詰めすることを決意しました。2006年、アルノーは初ヴィンテージをわずか1,500本のみ仕込みました。ドメーヌとしての実績を持たない若者にとって大きな挑戦でしたが、アルノー・テシエの名は瞬く間にワイン関係者の間を駆け巡り、短期間で大きな注目を集める生産者となったのです。 彼のワイン造りの要となるのは常に変わらず「畑」です。「健全なブドウと低収量がワインのクオリティを決める」という信条を持つ彼は、休むことなく畑仕事に明け暮れています。栽培はほぼビオロジックで、除草剤や殺虫剤は使用しません。香りとフレッシュ感を第一に考えるアルノーは、標準よりも早めに収穫を行いますが、広い光合成面積を確保した栽培のおかげで十分な糖度を備えたブドウが得られます。一方、醸造面では、各テロワールの個性を尊重するため、人の手の介入は最小限に止めています。熟成に用いる新樽率も30%以下です。 アルノーは既に、ブドウ、ひいてはテロワールの個性をいかにワインの中で際立たせるかということにも長けています。「ブドウがワインを造る」、「偉大なワインは優れたテロワールから生まれる」。優れたワインを語る際に度々口にされるこれらの言葉を、アルノー・テシエを前にすると思い起こさずにはいられません。 |
ドメーヌ・テシエ Domaine Tessier
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