豊満な余韻に包まれる至福の味わい

ドメーヌ・ジャコブ・ジラールは4世代続く家族経営のドメーヌで、現在は当主のパトリック・ジャコブが運営しています。サヴィニー・レ・ボーヌとペルナン・ヴェルジュレスに合計8.5haの畑を所有しており、伝統的な方法で実直なワイン造りを行っています。

手摘みで収穫されたブドウを選果し除梗したあと、3～4日間の低温マセラシオンを行います。セメントタンクに移し野生酵母のみでアルコール発酵、4日間の果皮浸漬を経て圧搾、その後、バリックに移してマロラクティック発酵と熟成を行います。バリックは2/3がヴォーヌ・ロマネのドメーヌ・ジェラール・ミュニュレから譲り受けた使用済バリックで、1/3は新樽を使用しています。清澄は行わず、熟成後はごく軽く濾過のみで瓶詰めされます。

牡丹やブラック・フルーツを思わせる複雑な香りで、しっかりと熟したタンニンが口中を満たします。わずかなミネラルのニュアンスが非常に心地良い味わいを生み出し、後に続く豊満な余韻からは、素晴らしいポテンシャルが感じられます。