ブラン・ガニャールBlain Gagnard
3つのグラン・クリュを所有するシャサーニュの造り手 シャサーニュ・モンラッシェ村には「ガニャール」と名の付くドメーヌは数多く存在していますが、ブラン・ガニャールは「ジャック・ガニャール・ドラグランジュ」の娘であるクロディーヌがサンセール出身のジャン・マルク・ブランと結婚し、1980年に創設されたドメーヌです。 その所有畑はクロディーヌの両親、そして祖父母（ドメーヌ・ドラグランジュ・バシュレ）から受け継ぎ、「バタール・モンラッシェ」、「クリオ・バタール・モンラッシェ」、「モンラッシェ」とグラン・クリュを3つも所有しています。 モンラッシェはシャサーニュ側で約0.08ha、ルフレーヴの2つ上という良区画です。1級畑のラインナップも素晴らしく、「クロ・サン・ジャン」、「ブードリオット」、「モルジョ」、そして「カイユレ」が揃います。このうちクロ・サン・ジャンとモルジョには赤ワイン用の区画も所有しています。 「シャン・ガン」も所有していますが、面積があまりに小さいため、村名のシャサーニュ・モンラッシェの白にアッサンブラージュしています。生産するワイン全体の比率は白55％、赤45％と、かなり赤の比率が高いこともこのドメーヌの特徴です。  ジャン・マルクのポリシーはパワーよりもフィネスとエレガンス。新樽率は低く、村名が15％、特級でも30％にしか過ぎません。白ワインの樽熟成期間は11カ月。赤ワインも完全除梗のうえ無理な抽出をせず、シャサーニュ・ルージュの頑固なタンニンが目立たないように配慮し、15～17カ月の熟成を行います。 ワインのスタイルはジャン・マルクの几帳面な性格をよく反映し、雑味のないピュアな仕上がりです。オーストラリアとニュージーランドで研鑽を積んだ息子のマルク・アントナンもドメーヌに戻り、今後も楽しみなドメーヌです。 |
ブラン・ガニャール Blain Gagnard
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