フィリップ・シャルロパンの長男による小規模ドメーヌ

シャルロパン・ティシエは、フィリップ・シャルロパンの長男であるヤンがティシエ家(妻のジュスティン・ティシエ)の協力を得て設立された、3haの小規模ドメーヌです。ヤンはドメーヌ・シャルロパンで白ワインの醸造責任者を務め、大量のワインは高水準に均一な品質で仕上げています。一方、自身のドメーヌではテロワールのダイナミックさを最大限に生かしたワイン造りにチャレンジしています。

モレ・サン・ドニに本拠地を置きながら、コート・ド・ニュイ北部の秀逸な畑のみに焦点を当てています。アリゴテはマルサネの区画「エタル」の樹齢70年、ブルゴーニュ・ルージュはコート・ディジョネにある最上の区画「モントル・キュ」を選んで別に醸造したり、マルサネは標高300mにある「ラ・モンターニュ」など、他とは一線を画す畑ばかりを所有しています。また、それらは彼らの仕事を信じて賃貸の契約を結ぶに至った畑が多く、ドメーヌを設立して間もない二人がすでに周りの人々から絶大な信頼を受けていることがうかがえます。

醸造はブルゴーニュの伝統的な方法で行います。赤は低温浸漬し、自生酵母による発酵、スーティラージュせずに木樽で熟成します。できる限り手を加えず、果実味を生かしたピュアでなめらかな仕上がりです。