きわめてエネルギッシュで躍動感溢れるスタイル

ジュヴレ・シャンベルタン村の村役場のすぐ近くにセラーをもつドメーヌ・フィリップ・ルクレール。 特徴的な楯形のラベルが印象的で、彼が造るワインはフィリップ本人やボトルから発せられるメッセージそのもの。きわめてエネルギッシュで躍動感溢れるスタイルが特徴です。ドメーヌは特級畑を所有していませんが、クロ・サン・ジャックに隣接する1級カズティエが十分に特級名武に比肩する力を秘めています。 飲みごたえのあるジュヴレ・シャンベルタンをお好みの方にはうってつけの造り手といえるでしょう。

誰よりも遅い収穫、高めの発酵温度、長い樽熟成。かつてはブルゴーニュ・ルージュから新樽100%熟成でしたがそれも改め、今日の新樽率はブルゴーニュ・ルージュで10%、村名ジュヴレ・シャンベルタンで60〜70%、1級もので100%。フィリップはこれを変化ではなく進化だといいます。かつてのブルゴーニュワインは何年も寝かせてから飲む人が多かったのに対し、今は市場に出たらすぐに消費してしまうのがトレンド。それに合わせてワイン造りも進化したのです。では反対に、長期熟成に耐えられないワインになってしまったのかといえばそうではなく、早く飲めると同時に長く寝かせてその熟成した風味を楽しむことも可能だとフィリップは強調しています。