ジャン・マルク・ボワイヨ　ピュリニィ・モンラッシェ　1er　シャン・カネ　2022

古樹が生む力強くシャープな味わい

ジャン・マルク・ボワイヨは、1984年まではヴォルネイの実家において、祖父や父の下でワイン造りに励み、それ以降1989年まではピュリニー・モンラッシェのオリヴィエ・ルフレーヴで醸造長の職に就いていました。1985年には、自身のドメーヌをポマールに立ち上げたため、1980年代の後半はドメーヌとオリヴィエ・ルフレーヴでの醸造を掛け持ちしていました。

シャン・カネはレ・コンベットの上に位置しムルソー・ペリエールとは上部の北で接する好立地。表土の浅い小石の多い石灰質土壌なためミネラルが豊富で、力強いブドウが採れます。樹齢は60年以上で、最も古いものは123年にもなります。

厳選された酵母を使用しオーク樽で発酵。熟成は100%マロラクティック発酵を行い、澱引きをせずに11ヶ月間、7～10日ごとにバトナージュを行います。オーク新樽を15～30％使用し、清澄および濾過を行って瓶詰め。

洗練された柑橘とマンゴーの香りがほのかに漂います。口に含むと、爽やかで塩気の効いた鋭い味わいが広がります。このワインは緻密で質感があり、シャープさを感じさせます。花のような香りと、ピュアな白い果実の味わいが重なり、さらにバニラのようなオークのニュアンスが後方からバランスを支えます。フィニッシュには良好な酸味が長く続きます。