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シャトー・カノン・ラ・ガフリエール

Château Canon la Gaffelière

サン・テミリオン特別級

カノン・ラ・ガフリエールは、ステファン・フォン・ナイベルグ伯爵の壮大な構想のもとに、多大な情熱を持って最高の品質を追求し、ワインを造り上げています。品質を追求し、そのためには多額の投資も一切惜しまないため、今となってはサン・テミリオンで群を抜く造り手へと成長を遂げています。

特に96年にコンサルタントとして起用された「ステファン・ドゥルノンクール」の存在は大きく、パヴィ・マカンで開花させた才能が遺憾なく発揮されています! 畑は「ピエ・ド・コート」にあり、所有する3区画合計で19.5haの広さとなっています。また、3区画のうち1つの区画は丘の上にありますが、残りの2区画は丘のふもとにあるので砂質の割合が多く、ボルドー右岸としては比較的カベルネ・ソーヴィニヨンの比率が高くなっています。

同じナイペルグ伯爵所有の「ラ・モンドット」と比較すると、より骨格を重視したスタイルになっているのが特徴です。

1985年以降はメドックの第二級または第三級に相当する品質。サン・テミリオン第一特別級に格上げされるべきである。

コート・サンテミリオンのひとつ、カノン・ラ・ガフリエールは、ブドウ畑のほとんどが、丘陵のふもとの平坦な砂礫(されき)質の土壌にある。ここは20年以上にわたって広く知れわたり、軽く、個性のない、凡庸(ぼんよう)なワインを、驚くほど高い値段で提供していた。1985年に若く、才気縦横の人物であるステファン・ドゥ・ネペールが責任者となって以来、こうした状況は劇的に変化した。事実、カノン・ラ・ガフリエールほど目覚ましく改善されたサン・テミリオンの特別級はほかにないであろう。

このシャトーの近年の成功をもたらした変化としては、ブドウの最大限の成熟を確実にするために遅く収穫すること、貧弱な出来の発酵槽のものをセカンド・ワインにまわすこと、よりよい色合いと力強さを引き出すためにマセラシオンを長くしたこと、があげられる。新樽が使用される割合も増えた。こうしたすべての変化が、最も肉付きがよく、際立ったサン・テミリオン・ワインをいくつか生み出す結果となった。ここは明らかに、このアペラシオンのスター的存在であり、それは1980年代後半のヴィンテージが見事に証明している。
講談社 『BORDEAUX ボルドー 第3版』

作付面積:メルロー55%、カベルネ・フラン40%、カベルネ・ソーヴィニョン5%

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