シャトー・ムートン・ロートシルト　2021

多層的で甘美なヴィンテージ

ボルドーワインの頂点に君臨し続ける王者。5大シャトーの中でも特に明快かつ豪勢なトップシャトー。100年以上も変更されることのなかった1855年のメドックの格付け。 それを覆し、第1級に格上げされた唯一のシャトーが、このシャトー・ムートン・ロートシルトです。

2021年ヴィンテージはまるで北部地域での栽培を思わせる環境で果実成熟期を迎え、その結果、みずみずしい風味、優れたバランスとストラクチュア、つまり、過去数年のヴィンテージと比べるとよりクラシカルな印象の仕上がりです。熟成とともに複雑な風味を楽しませてくれるでしょう。

濃厚でエレガントな香り。ブラックベリーをカシスの芳しいアロマに、アイリスを思わせるフローラルなニュアンス、スパイスや植物のほのかな香りと混じりあいます。アタックから甘美で果汁感たっぷり。バランスの良いみずみずしく調和の取れた味わいが広がります。素晴らしいタンニンの骨格、チェリーの風味、心地よい余韻が長く続き、ミネラルが全体を支えています。

2021年のアートラベルには日本人アーティスト、塩田千春氏の作品が採用されました。日本人アーティストがこのアートラベルに採用されたのは、1979年の堂本尚郎氏、1991年の節子バルテュス氏に続き30年ぶりです。
作品のタイトルは「Universe of Mouton（ムートンの宇宙）」。人間と自然をつなぐ4本の線は四季を表し、孤独や希望、達成感といった四季とブドウ作りにまつわる感情が作品に込められています。