しなやかなタンニンが特徴、期待の2014年ヴィンテージ

シャトー・マルゴーの復活は、1977年にメンツェロプロス家がシャトーを買収したことから始まります。さらに1983年の総支配人就任以来、シャトー・マルゴーの品質をひたすら高めた人物としてもっとも有名なのが故ポール・ポンタリエ氏。彼の功績もあり、80年代に造られたすべてのボルドーワインよりも優れた品質を誇るとまで言われました。

2014年は2013年とは対極的なヴィンテージです。温暖で雨の多い冬に始まり、5月は涼しくなりましたが、6月に気温が上昇したことで例年通りに開花期が訪れました。8月はここ数年でもっとも涼しくなったものの、8月末から本来の夏のように暑く乾燥した気候が続きました。好天のおかげでブドウは完熟に達し、最高のコンディションで収穫することができました。

2014年は2013年と比べて収穫量も増えましたが、高い品質のブドウの中でもシャトーの真価を存分に発揮するワインを生み出すような果実を厳しく選びました。力強く、ふくらみがあり、濃縮感の高さや美しい酸がありますが、それを凌駕するほどのしなやかなタンニンが特徴です。

2000年や2005年のようなグレートヴィンテージには及びませんが、それに次ぐ素晴らしい出来栄えです！

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