ルイ・モーラー ピュール・スーシュ 2022

エデルツヴィッカーを現代的に表現したキュヴェ

ルイ・モーラーは1996年生まれで、アルザスでも最も若い世代のヴァン・ナチュールの造り手のひとりです。彼はルファックの醸造学校でBTS（醸造栽培上級技術者のディプロマ）を取得。在学中にマルク・クライデンヴァイスとドメーヌ・セルツで研修し、ビオロジック農法のワインへの影響の重要性を学びました。高校卒業後はルカ・リーフェル（カトリーヌ・リスが醸造所を間借りしているドメーヌ）のもとで1年半修行し、ヴァン・ナチュールについて実践で学びました。2016年から実家のドメーヌに参画。当時わずか20歳ながら、家族のワインとは別に、自身の名で4種類のヴァン・ナチュールを醸造しました。彼のワインは欧米のナチュラルワインの愛好家の間で瞬く間に話題となり、SNSで数多く取り上げられるなど、若さ溢れるヴァン・ナチュールの造り手です。

このキュヴェはアルザスの伝統的なエデルツヴィッカーを、ルイのスタイルで現代的に造り上げたものです。30年前、アルザスでは生産量の1/4がエデルツヴィッカーでした。そしてエデルツヴィッカーは友人たちと一緒にビストロやワインバーなどで気軽に楽しむ“ヴァン・ド・ソワフ”でした。その起源に立ち帰って生まれたワインのため、「純粋な起源」を意味する「ピュール・スーシュ」と命名されました。

手摘みで収穫したブドウを全房でソフトにゆっくりと圧搾し、品種毎にフードル・アルザスシエンヌで、ブドウ以外には何も加えず、S野生酵母のみで発酵。発酵終了後、翌年の春にアッサンブラージュ。その後、フードル・アルザスシエンヌでシュール・リーの状態でマロラティック発酵と熟成。無清澄・ノンフィルターで瓶詰め。SO2は瓶詰め時にごく少量のみ添加します。総生産量は4,420本。

白桃や柑橘の皮などの心地よいアロマ。アタックは柔らかく、桃を思わせるフレッシュでジューシーな果実味。余韻には微かに果実の皮のような心地良い苦みがひろがります。若手注目生産者の実力を是非お試しください！