クレモン・ペルスヴァルClémant Persevalセロスのもとで修行若手醸造家のクレモン・ペルスヴァルは、学校卒業後、ジャック・セロスなどで研修し、2010年に自らのドメーヌを設立しました。父から譲り受けた4haほどの畑は、モンターニュ・ド・ランスの中地に位置し、南東向きの斜面を持つ、小さな村のプルミエ・クリュ、シャムリィ村にあります。 興味深いのはこの村のテロワールで、下層はこのモンターニュ・ド・ランス特有のチョーク層ですが、表面はなんと「2m以上」も砂質土壌に覆われています。砂質土壌の特徴は水はけの良さとブドウの熟度の高さ。表土に含まれる砂が日中の熱を蓄えることでブドウ樹を温め、熟度の高いブドウが収穫できるようになります。これにより、シャムリィ村の砂質土壌からはより繊細でバランスのとれた緻密なシャンパーニュが生まれます。 瞬く間に人気が上昇クレモンのシャンパーニュの品質の高さは、リリース直後から周囲の造り手たちやランス市内のカヴィストの間で評判になっています。また、現在ではフランス国内でさえ入手困難な状況になりつつあります。 「試飲会に参加したことは、ほとんどない。今のところは予約で完売してしまっているからね。それに僕は人前に出るよりも畑でブドウ樹の手入れをしている方が好きなんだ」 品質向上を重視した栽培ブドウ栽培は極めて「シンプル」な方法で行われます。父の代から冬の間は除草せず、畝の間に草を生やす事で土壌を柔らかく保ってきました。クレモンの代になって、さらに畑の品質向上に力を注ぎ、除草剤や化学肥料の使用を一切中止しています。 「畑の状態は3年目の春に劇的に変わった。タンポポや他の花が畑覆うように咲き出したんだ」 ビオロジックやビオディナミの認証には拘らず、気候的に難しい年には最低限の有機肥料を使用することもあります。 |
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