醸造においては「Less is More(少ないほうが豊か)」がフィロソフィー。ステンレスタンクの発酵・熟成では、温度調節のできる小型サイズのものを使用し、できる限りポンプの使用は控えています。樽での発酵・熟成では、産地の異なる樽(エキュイユの森のオークを使用したものも!)で、一切のポンプを使わず、無濾過・無清澄仕上げ。キュヴェにより異なりますが、マロラクティック発酵の比率は少ないか、もしくは全く行いません。
そうして出来上がったシャンパーニュは、砂系を主体とした土壌を見事に表現した仕上がり。堅牢でミネラリーなスタイルとは一線を画す、エレガントで優しい、柔らかな味わいです。
フランスのワイン専門雑誌"Terre de Vins"では、「才能ある二人。長く続く喜びを与え、そしてまたすぐに味わいたいという抗いがたい欲求。この村の宝石だ」と心からの賛辞を贈りました。上級キュヴェはその手間から、年産1000本台から4000本台と、少量しか作れません。今後注目度が上がるにつれて、ますます入手困難になるであろう、才能あふれる生産者です。