ド・スーザ・エ・フィスDe Sousa et Fils歴史エペルネの南部コート・デ・ブランの特級畑アヴィーズ村の中心にカーヴを持つ、家族経営のレコルタン・マニピュランです。3代目当主である、エリック・ド・スーザの祖父が設立しました。エリックは、14歳の時から父親のもとでシャンパーニュ造りを学んだ後、1986年に当主となり、急激に品質と評価を向上させました。コート・デ・ブランでもトップクラスの畑(アヴィーズ、クラマン、オジェ)を3.8ha所有しており、そのほとんどが古樹です。 シャルドネの銘醸地、コート・デ・ブランの中でも、最も繊細な土壌を持つアヴィーズ村ですが、なんと土壌の20cm下には、チョーク質の岩盤があります。さらに、その堆積過程は他の村と異なり、この村の土壌でしか発見できないとされる、古代生物の化石もあるのだそう! ド・スーザのモニュメントにもなっており、エチケットの化石はその証です。この古代の化石などを含む繊細な土壌が、ブドウに特有のエレガントさとミネラル感を与えています。 栽培・樹齢効率的な栽培のために使用される除草剤、殺虫剤、化学肥料などを一切使用せず、イラクサ、カモミール、西洋タンポポなどで作られた自家製の調合剤を散布します 。また、除草策の一つとして頻繁に土を耕します。それにより、土の中へ空気が送り込まれ、微生物がより活発化し、ビオディナミ農法が可能となります。 微生物の活動が活性化された「生きた土壌」からは最高のブドウがゆっくりと育っていきます。収穫は、ブドウが完熟するまで待ちます。通常、酸度を重視するシャンパーニュでは早めに収穫を行いますが 、ビオディナミ農法により土中の岩盤に深く入り込んだ根がミネラルを吸収し、ワインにフレッシュさを与えることから、ド・スーザでは「完熟した香り豊かなブドウ」が収穫できるのです。 平均樹齢45歳、古いものでは50歳~70歳もの古樹が栽培されています。通常と比べ、収量は約30%程度落ちますが、樹齢を重ねるごとに深く入り込んだ根は、様々な土壌成分を吸収し、熟度の高い、バランスの取れた高品質なブドウが収穫できます。 「繊細でミネラルのある土壌」、「生きた土壌を作りだすビオディナミ農法」、「深く根を張った樹齢の高い樹」、この3つの相乗効果によって、「完熟した果実の豊かな香り」、「濃密な旨味」、「柔らかな酸に輪郭を与える強靭なミネラル」が表現され 、世界で選ばれるシャンパーニュ、ド・スーザが造り出されるのです! 素晴らしく優美で濃密、ドザージュも申し分ないトラディションから、レベルの高い特級品まで、いずれも見事な造りで、コート・デ・ブラン地区の上質なシャルドネらしい気品と力強さにあふれています。とりわけ「レゼルヴ」の完成度の高さには目を見張るものがあり、ごく普通の銘柄品の価格でありながら、表現力も品質も傑出しています。 「コダリー」という看板銘柄は、後味が長く尾を引くことからか、「尾」を意味します。 生産量は年間6万本で、稀少品といわれるサロンより少ないのだから手に入れるのが難しいだろう。 ~シャンパンのすべて 山本博著より~ |
ド・スーザ・エ・フィス De Sousa et Fils
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