テッラ・デッレ・ジネストレTerra Delle Ginestre少量生産にこだわるシチリアで唯一の日本人生産者テッラ・デッレ・ジネストレはシチリアで唯一の日本人生産者、西川惠章氏が運営するワイナリーです。たった1haの畑から1種類のワインのみを造っている為生産量は極僅か。西川氏は米国、イタリア、スペインなどワイン造りが盛んな国での海外勤務を経験し、20年以上の長い海外生活の中で、休暇時にはその国々のワイナリーを訪問するなど、世界各地のワイン造りを見てきました。2010年からはシチリアのエトナ山があるカターニャに住み始め、ふと立ち寄った地元のワインバーで薦められたネレッロ・マスカレーゼに衝撃を受けます。そのワインが造られているのは、エトナ山北東部の村、パッソピッシャーロ村に位置するたった1haの畑でした。ちょうどこのワインが造られた畑が売りに出ていることを知り、「良いワインは良い畑からしか生まれない」との持論を持つ西川氏は、自身のワインを造るため畑の購入を即決します。エトナ山の北部は、南をエトナ山、北をネブロディ山脈とペロリタニ山脈に囲まれた盆地のような地形です。エトナ山南部は、アフリカから吹く風、シロッコの影響により雨量が多くなりますが、北部ではエトナ山に遮られ、また北からの風はネブロディ山脈に遮られるため、降雨量が少なくブドウ栽培に適した湿度が保たれます。また、気温は夏場で最高気温35度、最低気温20度、春先でも最高20度、最低5度と年間を通して15度程度の寒暖差が有り、火山灰性のミネラルが豊富で適度な保水性の土壌に加え、深くにエトナ山からの地下水脈が流れるため、これに向かい根が地中深くに根付く非常に優れたテロワールです。この優れたテロワールの畑において、栽培家ヴィンチェンツォ・ヴァレンティの指導を受けながら、細やかな除葉や剪定など、非常に丁寧な栽培を行っています。また、畑を購入した当初から無農薬栽培を続けており、2020年にリリースする2017ヴィンテージからは、EUの認証も取得する予定です。また、現地有名生産者であるジローラモ・ルッソやベナンティ、グラーチなどとも積極的に意見交換を行っており、今後さらなる品質向上が期待できます。 生産者西川さんのコメント「2013年のブドウは自分たちの手で一から育てたものではなかったため、ワインにする事はやめて2014年の収穫から醸造を行いました。アグロノモ(栽培家)のヴィンチェンツォ・ヴァレンティ、エノロゴ(醸造家)のサルヴァトーレ・リッツットに教わりながら、各工程を進め、18カ月の樽熟を終えたワインをテイスティングしたとき、この畑を選んだ事は決して間違いではなかったと確信できる瞬間でした。キュヴェ名のJUNは妻の純子から一文字貰いましたが、ネレッロ・マスカレーゼ100%の混じりけのない純なワインと言う意味も込めています。ワイナリー名の「テッラ・デッレ・ジネストレ」とは、イタリア語でテッラは大地、ジネストレはエニシダの意。畑の近くの大自然でたくましく育つエニシダのように繁栄していきたいという思いから付けた名前です。鮮やかなルビー色でタンニン、酸味のバランスが絶妙で、ラベンダー、ゼラニウム、サルビヤの香りを纏ったエレガントな味わいのエトナ・ロッソ・ジュンは、食材や調理方法に拘らず、世界各国の料理にペアリングできる秀逸なワインと自負しております。我々は、シチリアの大自然が育んだ素材を日本人の緻密さで仕上げたこのワインは世界中の人達の嗜好に合うものと期待しています。私達が丹精込めたワインを是非賞味して頂きたいと思っております。」 イタリアの全国紙 La Republicaに紹介記事が掲載されています!2017年8月1日発刊のイタリアの全国紙、La Republicaに紹介記事が掲載されました。タブロイド判の紙面1/4の大きさで「エトナの最初の日本人によるワインが誕生 Made In Sicily」の大見出しで、畑で撮影された写真も含めて大きく掲載されたこの記事を見て、ファーストヴィンテージのリリース前に購入を希望される個人のお客様も! また、日本においても日経新聞の情報サイト「NIKKEI STYLE」で2018年1月4日に「第二の人生、シチリアでワインと生きる 駐在員の挑戦」というタイトルで紹介されています。これからますます入手困難になること間違いなしの必見の生産者です! |
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