オアジ・デッリ・アンジェリOasi degli Angeli独学で我が道を突き進む孤高の天才オーナーは、イタリアの有名バイクメーカー「ドゥカティ」の元エンジニアという、異色の経歴を持つ「マルコ・カゾラネッティ」。 元エンジニアと聞くと理論的なイメージを持つかもしれませんが、実際には「ワイン造りはパッションによって行うもの」という信念を持ち、自然農法の提唱者として有名な福岡正信の著書から学ぶなど、独学で得た哲学でワイン造りを行っています。 畑での仕事も自然な栽培を意識し、殺虫剤などは使用せず、虫除けの効果がある松の木とユーカリの木を支柱に使っています。土壌も健全な状態を維持するために、海藻や蜂の巣から作った肥料やゼオライトを使用し、化学肥料どころか、ビオディナミで認められたボルドー液すら一切使用しません(重金属の銅を含んでいるため)。また、剪定した枝も炭にして畑にまくなど、たとえ手間やコストがかかっても、妥協することなく最善の方法を常に実践し続けています。 畑は標高300~450mで、斜面下部が樹齢30年、仕立てはコルドンスペロナートで密植度は11,000本/ha。斜面上部は樹齢10年、仕立てはアルベレッロで密植度は22,000本/ha。また、最も樹齢が高いモンテプルチアーノは樹齢95年で、最も標高が高い位置にあります。さらに、超希少キュヴェ「クプラ」に使用されるボルド(グルナッシュ)の区画は非常に特別な畑で、特殊なランやシダが生息しているということもあり、EUの保護区にも指定されています。自然の宝庫とも言えるこの地の風景は、まさに「天使のオアシス(=オアジ・デッリ・アンジェリ)」と言えるほど幻想的なものとなっています! ※最近植樹した新しい区画の密植度はなんと40,000本/ha! 密植によって株と株の間が狭まり、結果、ブドウの根がより地中深くまで伸びるようになりますが、そうして得られたブドウも、6~7月には房の半分を切り落とし、更に凝縮度を上げます。1株から100gほどのブドウしか収穫できなくなりますが、そうして得られたブドウは超絶的な凝縮度を誇り、また、そのブドウのポテンシャルを最大限に生かすためにも、新樽比率60%でアルコール発酵、そこから更に新樽100%に移し替えてマロラクティック発酵、更に別の新樽100%に移し替えて熟成と、比率にして合計260%もの新樽を使用しています。ここまでして初めてバランスが取れるというほど、ブドウのポテンシャルが高いというのが最大の特徴となります。 究極にまでこだわり抜いて造られた「クルニ」は、ガンベロ・ロッソ、ヴェロネッリ、ルカ・マローニなど、主要イタリアワイン評価5誌のスコアの合算させて評価するランキング「イタリア赤ワインTop100」で2年連続総合1位に輝くなど、まさにイタリアワインのひとつの究極系とも言えるほどの領域に到達しています。 |
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