補助品種カナイオーロ100％で造られる珍しい1本

ファットリア・オルマンニの歴史は古く、その始まりは13世紀にまで遡ります。当初オルマンニ家によって所有されていたものの、戦争に負けフィレンツェを追放された後はスカラッティ家、メディチ家へと移り、1818年からは現在のブリーニ家が所有しています。

所有するおよそ60haのブドウ畑は、西部のポッジボンシとバルベリーノヴァルデルサにまたがっており、キャンティ・クラシコのエリアを代表する岩石の富んだ土壌構成のガレストロを主体としています。

こちらはカナイオーロ100％で造られた珍しいキュヴェ。カナイオーロはキャンティで何世紀にもわたって使用されている、古代エトルリアのブドウです。本来はサンジョヴェーゼの固さを和らげるための補助品種として使用されることが多いですが、オルマンニでは2012年より試験的にカナイオーロ単一での醸造を行っています。

鮮やかな明るいルビーレッドの色調で、チェリーやキイチゴのような甘酸っぱい香りが広がります。はつらつとした酸と果実味が特徴の、親しみやすい味わいです。