ポッジョ・スカレッテの醸造家ユーリ・フィオーレ氏と娘サラの挑戦！

ユーリ・フィオーレ・エ・フィリアは、トスカーナの偉大な生産者、ポッジョ・スカレッテのオーナーでイタリアワイン界の重鎮として知られるヴィットリオ・フィオーレ氏の息子でポッジョ・スカレッテの醸造家のユーリ・フィオーレ氏が娘のサラと共に立ち上げた新しいワインブランドです。造られるのはブルゴーニュでワイン造りを学んだユーリ氏らしい、繊細で奥深いサンジョヴェーゼ。2015年に初リリースを迎えています。

ワイナリーは、ポッジョ・スカレッテのあるグレーヴェ・イン・キャンティからさらに車で約10km進んだ山林道の奥、ラモーレ村に位置しています。森に囲まれたこの場所にはキャンティ・クラシコ地区としては非常に珍しい小さなテラス式の畑が点々と存在し、畑は大きく分けて2区画から構成され標高は580～650mと非常に高い場所にあります。代々この地域の地主の方が所有し受け継がれているため畑の入手は困難を極めますが、優秀で勤勉なブドウ栽培者として知られているユーリ・フィオーレ氏に対しては周辺農家も非常に敬意を払っているため畑を手に入れることが出来ています。

ラモーレとルッフォリの違い

気候的には大きな違いはありませんが、土壌に違いがあります。ラモーレとポッジョ・スカレッテのあるルッフォリは共に同じ石灰分の少ない砂質系土壌です。しかしルッフォリは砂岩の割合が非常に多いためラモーレと比べると水はけが良い土壌で、ラモーレはより保水性が高く、標高も高いため繊細で透明感あるスタイルを持つワインが生まれます。深い森に囲まれているラモーレ村のワインは他のキャンティ・クラシコ地区にはない独自のミクロクリマを持っており独特で繊細なワインを造り上げています。

ワイン名の由来について

★ノンロソ(Nonloso)イタリア語で「それはわからない」という意味の言葉でNon lo so.(ノン・ロ・ソ)から来ています。世界各国から注目を集める造り手であるユーリ・フィオーレ氏ですが、このワインを造り始めてから業界の関係者に、どのようなワインが出来上がるか何回も聞かれ、毎回「それはわからない」、Non lo so.と返答していたことからこの言葉をワイン名に使用しました。
★プントディヴィスタ (Puntodivista)イタリア語で「それぞれの人から見た視点」という意味の言葉でPunto diVista.(プント・ディ・ヴィスタ)から来ています。このワインはワインを飲んで下さった方のそれぞれの視点でこのサンジョヴェーゼを見ていただきたい、評価していただきたいという意味合いを込めて名付けられました。