2つの畑を合わせ、有力なキャンティ・クラシコを造るワイナリー

イゾレ・エ・オレーナはトスカーナ州にあるキャンティ・クラシコの中心地に位置し、1950年代にデ・マルキ家が「イゾレ」と「オレーナ」の2つの隣接した畑を購入し合併して設立されたワイナリーです。

1950年代初め、デ・マルキ家は少しずつ小作制度を廃止し、新しくブドウを植え、ワインセラーを拡大しました。現在では、イゾレ・エ・オレーナの畑はパオロ・デ・マルキとその家族によって管理されています。ピエモンテ北部で3世代に渡りワイン造りを受け継ぐ家系に生まれたパオロは、イタリアの最も優れたワインメーカーの一人として広く知られています。自らの技術を活用しながら、キャンティ・クラシコの先駆者の一人としてワイナリーを確立することを目標に、1976年から経営に乗り出しました。

その頃、セラーを近代化し、実験的に小区画の畑を作りました。4つのブドウ品種を使用する伝統的キャンティ・クラシコのブレンドは、徐々に白ブドウの量を減らす方向に移行し、最終的には一切の使用が無くなりました。その結果、イゾレ・エ・オレーナのキャンティは軽く若飲みのスタイルから今のフルボディで熟成型のワインへと生まれ変わりました。