ポッジョ・ディ・ソットPoggio di Sotto今もなお守られている”伝説的な2人”が築き上げたメソッドポッジョ・ディ・ソットは1989年、前オーナーのピエロ・パルドーニ氏によって設立されました。彼のビジョンは、伝統と革新を融合させた高品質のブルネッロ・ディ・モンタルチーノを生み出すことにあり、ミラノ大学と協力し、土壌にあったサンジョヴェーゼ・クローンを選択するなど学術的な視点から栽培、醸造を実践しました。また、醸造責任者として活躍したのは、ブルゴーニュのアンリ・ジャイエ氏、イタリアのジャコモ・タキス氏に並び称される、故ジュリオ・ガンベッリ氏。ソルデラや、レ・ぺルゴーレ・トルテといったサンジョヴェーゼの著名なワインの数々を手掛けた巨匠です。 2011年に経営権はパルムッチ氏からコッレ・マッサーリのオーナー、クラウディオ・ティーパ氏に移ります。ティーパ氏はトスカーナにソットを含む4つのワイナリーを所有し、DOCモンテクッコのカステッロ・ディ・コッレ・マッサーリでガンベロ・ロッソの2014年最優秀生産者に選出されたこともある名門ワインファミリーのトップです。彼はポッジョ・ディ・ソットへの熱い思いから、6年もの交渉を経て、ワイナリーを所有するという夢を実現したのです。 ワイナリーの哲学は、品質と伝統を守り続けることであり、今もなお、伝説とも言えるパルムッチ氏とジュリオ・ガンベッリ氏が築いたソットのスタイルのスタイルを引き継いでワイン造りを実践しています。パルムッチ氏は設立当初から、自然と人間の調和を重視し、地域の特性を最大限に活かしたワイン作りに情熱を注いできました。トスカーナ地方の特有の気候と土壌を活かし、卓越したワインを造るため、今も手作業による丁寧な作業が行われています。 多様なテロワールと技術の調和ポッジョ・ディ・ソットのワインは、自然環境と調和した農法に基づいて造られています。畑は標高200〜400メートルの斜面に位置し、日照量と風通しが理想的な環境を提供しています。この地理的条件により、ブドウはゆっくりと成熟し、複雑な風味を持つ果実が育ちます。収穫は全て手作業で行われ、厳選されたブドウのみが使用されます。これは、品質を最優先に考えるポッジョ・ディ・ソットのこだわりの一つです。 醸造はオーク樽による長期熟成を基本とし、伝統的な手法を守りつつ最新の技術も取り入れています。特に自然発酵や長期間のマセラシオンはワインに深みと複雑さを与えます。「ワインのポテンシャルとは造り始めてからでなければ判別し難いものであり、少なくともマロラクティック発酵が終わって大樽での熟成を始めなければその判断はできない」という考えのもと、ロッソ・ディ・モンタルチーノ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァの3種類に使用するロットはバレルテイスティングで決定しています。また、使用するオーク樽も厳選され、ワインの風味をより豊かにするために選ばれています。これらの工程を経て生まれるワインは、力強さと優雅さを兼ね備えた一品となっています。 こだわりの伝統製法が造り出す芸術品のような味わいポッジョ・ディ・ソットのワインは、その上品で繊細な味わいが特徴です。ワインメーカーのフェデリコ・スタデリー二氏がポッジョ・ディ・ソットの使命について「集中力、静けさといった雰囲気をもたらすために、ニュアンスや美しさを感じられるワインを造り、飲み手に感じてもらうことである。」と語るように複雑なテイストが混在しながらも透明感があってピュアなスタイルは、いつの時代も多くのワインラヴァーを魅了し続けています。 輝かしい受賞歴の数々ポッジョ・ディ・ソットの実力を証明するのは、イタリア国内の評価誌などでの華々しい受賞歴の数々。2001年のブルネッロ・ディ・モンタルチーノがイタリアソムリエ協会発行のワインガイド、ドゥエミラヴィーニ(現ビベンタ)で最高賞のチンクエ・グラッポリを受賞しました。イタリア・スローフード協会の発行するガンベロ・ロッソ ヴィニ・ディタリアにおいて、最高評価のトレ・ビッキエリを幾度も獲得。国内外において伝統派ブルネッロのトップ生産者の一つとして君臨し続けています。 |
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