フォントディFontodiサンジョヴェーゼの真髄を極めるトスカーナのトップ生産者1968年に設立されたフォントディは、トスカーナ州キャンティ・クラシコ地区の中心部にあるパンザノの街の南側に位置しています。コンカドーロ(金の貝殻)と呼ばれる円形劇場の形をした盆地が広がるこの地は、暖かく乾燥したミクロクリマのお陰で、伝統的な高級ワイン産地として何世紀にも渡り名声を馳せてきました。ブドウ畑は、130haにわたり有機栽培認定を受けており、その内70haがブドウ栽培に使用されています。化学肥料や農薬を使用せず、極力余分な干渉を加える必要がないよう、土地本来の力を最大限に生かしたブドウ栽培を行っています。 トスカーナのワインの歴史は古く14世紀に溯りますが、1960年代までは大量生産される質の悪いワインが公然と出回っていました。当時、多くの生産者は、輸出市場の隙間である安売りジャグ・ワインの市場を目指しており、ブドウ農家も収穫に関しては質よりも量を重視し、ブドウ樹を機械での収穫に適した水はけの悪い平らな土地に植えていました。キャンティのワイン醸造の未来に暗雲が立ち込めていた1968年、ドミジアーノとディノ・マネッティ兄弟は、このパンザノの地でワイン用のブドウ畑の購入を決め、89ヘクタールの土地を購入しました。購入した当時、畑は荒れ果てていましたが、西向きの急斜面で最高の気候条件が揃っていました。 マネッティ兄弟は多額の資金を投じてブドウ樹を植え替え、設備の近代化を含む様々な面でフォントディを改革し、やがてトスカーナにおけるワイン造りの最先端を行くようになりました。トスカーナのワイン造りが大きく変化してゆく中で試行錯誤を繰り返し、ついに、国際的なカルト市場で大好評を博したフラッグシップとなるスーパータスカン「フラッチャネッロ」で大成功を納めました。サンジョヴェーゼ100%で造られるフラッグシップのフラッチャネッロ・デッラ・ピエヴェは、ワイン・スペクテイター誌のトップ10に3度も選ばれ、ワイン・アドヴォケイトからは、2010年と2006年が97点を獲得しています。現在フォントディは、初代オーナーの親族で従兄弟同士のマルコとジョヴァンニが共同運営し、サンジョヴェーゼのスペシャリストである著名な醸造家フランコ・ベルナベイの指導を受けています。 早くから有機栽培&フレンチオークを導入ボルドーやカリフォルニアを旅して学び、名エノロゴのフランコ・ベルナベイと共に畑造りを始めました。1990年という早い時期にオーガニック栽培を始め、区画ごとに醸造し、熟成にはフレンチオークの新樽を導入。テロワールに恵まれた美しい畑は標高が高く、昼夜の気温差が大きいためブドウに酸が乗ります。完熟を待って手摘みで収穫。完熟したブドウは、フレンチオークと溶け合い、素晴らしい風味を生み出します。ピノ・ネロ(ピノ・ノワール)、シラーも良い仕上がりですが、マネッティの造るサンジョヴェーゼは常に素晴らしく、キャンティ・クラシコですら、並みの生産者のトップキュヴェを凌ぐ仕上がりです。サンジェヴェーゼ100%のヴィーニャ・デル・ソルボは単一畑の個性を表現し、フラッチャネッロ・デッラ・ピエヴェは最良の区画のブドウが使用されています。ラベルの十字架は人間と土地の関係を象徴しており、サンジョヴェーゼの到達点を示す傑作です。 |
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