カッシーナ・サリアCascina Sariaバルバレスコで家族の歴史を刻むカンティーナカッシーナ・サリアは、バルバレスコの東にあるネイヴェの丘、標高350mに位置するカンティーナです。創業者でオーナーのジョヴァンニ・アブッルツォ氏は、南イタリア、カラブリア出身。当時、非常に貧しかったアブッルツォ氏は、着の身着のままで、兄と一緒にピエモンテに移り住みました。農業に従事し色々な農作物を作っていましたが、ブドウ造りを得意としていたため、1970年にバルバレスコのネイヴェの丘の上、カノーヴァに7haのブドウ畑を購入しました。ピエモンテでは土地や家に呼び名をつける慣習があり、昔、この場所が「サリア(Saria)」と呼ばれていたことから、その名残をカンティーナ名に付けました。ブドウを大手ネゴシアンに長く販売していましたが、1999年から瓶詰のスタートを開始しました。 エノロゴなど、コンサルタントには一切頼らずに、自ら試行錯誤を繰り返しながら少しずつワインを磨き上げてきました。現在15haを所有し、そのうちバルバレスコのネイヴェ・カノーヴァに13haを所有しています。その他には、バルバレスコの北東、カスティリオーネ・ダスティとカスティリオーネ・デッレ・ランツェに合わせて2haを所有しています。すべてを自社畑からのブドウで賄い、品質のそぐわないものはすべて売却するほど、徹底した栽培を行っています。現在は、高齢でありながらもまだまだ現役で、長男フランチェスコとともにワイン造りに邁進しています。次男アレッサンドロは醸造学校を間もなく卒業後、カンティーナに参加する予定で、次女マウラが広報・マーケティングを手掛けています。 |
カッシーナ・サリア Cascina Saria
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