ドメニコ・クレリコDomenico Clericoバローロの向上に大きな功績を残した生産者バローロ・ボーイズのトップ生産者の一人であるドメニコ・クレリコは、パオロ・スカヴィーノとともに凝縮感があり力強いバローロの代表としてマルク・デ・グラツィア・グループを牽引してきました。現在に至っても存在感は絶大であり、ロバート・パーカーが5ツ星評価を与えるなど、バローロ・ボーイズの枠組みを外したところでも偉大なバローロの生産者として位置付けられています。 代々モンフォルテでブドウ栽培を生業とする家系に生まれたドメニコは、1976年にワイナリーを設立し元詰めを開始します。セラーで様々な実験的醸造を行うだけでなく、他の生産者のワインを試飲し、情報交換を行い、独学で自らのワイン造りを模索していきました。試行錯誤の末、1983年に初のバリック熟成のワインとなるランゲ・ロッソ・アルテをリリースし、代名詞ともいえるバリックを用いるモダン・バローロのスタイルを確立しました。 さらに、これらの過程で得た経験や知識を内に秘めるのではなく、惜しげもなく周囲の生産者に教えました。ロータリー・ファーメンターでの発酵やバリックでの熟成など、現在バローロで広く用いられている手法を普及させ、バローロのクオリティ向上に一役買った偉大な功績を立てたのです。 |
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