ただいまWGでは「南イタリアワインフェア」を開催中!
当店では様々な国のワインをご用意していますが、中でもイタリアワインは、言わずもがなフランスと並んで人気の高いワイン生産国のひとつです。そんなイタリアの中でも久しぶりにフォーカスする「南イタリア」ということで、弊社のイタリアBMがスタッフ向けにセミナーを開催。
とにかく土着品種の豊富さと美味しさに感動したわたくしスタッフIが、南イタリアワインの魅力をテイスティングコメントと合わせて皆様にご紹介いたします!

ワイン大国イタリア


世界のワイン生産国の中で生産量はフランスをしのぎ第1位であるイタリアは、20ある州の全てでワインが生産されており、地元消費のカジュアルなものから世界に名の知られる高品質なワインまでそのバラエティはとても豊か。
南北に長く延びた国土は地形の種類も多く、標高・傾斜なども異なります。気候、土壌も多様で、栽培されている葡萄品種・栽培方法も大きく異なる、まさにワイン大国。B.C.2000には原始的なワイン造りが行われており、古代ギリシャ人が「エノトリア・テルス(ワインの大地)」と讃えたことは有名ですね!

近年では多様性をアピール


イタリアの品種と言えば、サンジョヴェーゼやネッビオーロなどの赤ワイン用品種と、ピノ・グリージョやトレッビアーノなどの白ブドウ品種が有名ですが、近年は徐々に「多様性」という魅力をもっとアピールし、他にはできない唯一性を持つワインを生産しよう、と固有品種に力をいれて個性豊かなワインを造るようになってきてます。

中でも土着品種の宝庫である南イタリアは 、魅力的な味わいのワインが沢山生産されています。
各州の特徴とオススメ生産者を、テイスティングコメントを交えながらご紹介いたします!

①シチリア州

・ 地中海性気候で夏は暑く冬は温暖
・ 数えきれない固有品種!
・ 土壌:エトナ火山性土壌、赤い粘土、砂、凝灰岩が混じる
・ 2000年以降にエトナ、パキーノ、パンテレッリアなどの興味深いテロワールが注目されている
・ 海抜レベルの畑から標高1200mの畑まで様々な起伏
・ かつてマフィアの支配地域として数々の映画の舞台にもなった地も

代表的な品種:ネロ・ダーヴォラ、カタラット、ジビッボ(モスカート・ダレッサンドリア)
パンテッレリア島の中でも最も有名なワインは、パッシート・ディ・パンテッレリアです。この甘口ワインは干したジビッボから作られます。

主な郷土料理:
アランチーニ
イタリア語で「小さなオレンジ」を意味する言葉で、イタリアの家庭で食べられているライスコロッケの郷土料理です。見た目からオレンジに似ていることからこの名前が付けられました。
カンノーリ
リコッタチーズ入りの揚げ筒状菓子

試飲アイテム

チェントパッシ
テッレ ロッセ ディ・ジャッバショ 2022

白 辛口
カタラット100%

優しい果実味にバランスの良い爽やかな酸、ハーブ、ミント、スパイスのニュアンス。ハーブやフルーツを使ったサラダやお魚などのお料理に◎

【シチリアのオススメの生産者

テヌータ・デッレ・テッレ・ネーレ
チェントパッシ
フェウディ・デル・ピショット

② カラブリア州

・ 東をイオニア海、西をティレニア海に挟まれている
・ 地中海性気候でイオニア海側の方は乾燥している。
・ ティレニア海側は温暖、山岳部では夜は気温が下がる
・ こちらも固有品種の宝庫!

代表的な品種:グレコ・ビアンコ、ガリオッポ

主な郷土料理: 農作物の不作という気候の影響から赤唐辛子と保存食の地として赤唐辛子を練り込んだンドゥイヤやサラミが作られたり、パプリカの肉詰め、野菜のオイル漬け、たらやイワシ、しらすのオイル漬けなど肉、野菜、魚など幅広い独特の食文化
フィレイヤ  編み棒を使って作るご当地パスタ「フィレイヤ」は、カラブリア南西部の街「ヴィボ・ヴァレンツィア」で生まれたパスタ。ゆるい螺旋状の形で、語源はこのパスタに使われるマカロニを作るための鉄製の棒に由来
ンドゥイヤ   唐辛子入り豚肉ペーストの辛口ソーセージ

試飲アイテム

テヌテ・フェッロチント
クラーヴェ・スプマンテ・ブリュット 2021

泡 辛口
グレコ・ビアンコ100%

フレッシュな果実の香り。柔らかくきめ細かな泡に爽やかな果実味と豊かな酸味。グレコ・ビアンコのみで造られる特別なスパークリング。

カラブリアのオススメ生産者:

デイ・パードリ
テヌテ・フェッロチント

③カンパーニャ州

・ カンパーニャ州が誇る三大DOCG
・ 南のバローロと称されるタウラージが1993年南イタリアで初めてD.O.C.G.に認められた
・ 歴史的、文化的遺産も多く風光明媚な観光地としても人気
・ 火山性土壌が多い

代表的な品種:タウラージ、フィアーノ ディ アヴェッリーノ、グレコ ディ トゥーフォ

主な郷土料理:
アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ イタリア南部各州が発祥地を主張するが、唐辛子を使わない原型Aglio e olioはカンパーニア州生まれ。
ピッツァ・マルゲリータ  トマト、モッツァレラ、バジルのシンプルなピザ。

試飲アイテム

マストロベラルディーノ
モーラビアンカ 2022

白 辛口
ファランギーナ100%

ミント、グレープフルーツなどの柑橘の香り。後から押し寄せるような爽やかな酸味。食事と合わせたいミネラリー味わい。イチジクやブッラータなどとも。

カラブリアのオススメ生産者:

チロピカリエッロ
マストロベラルディーノ

④プーリア州

・ イタリアで最も東にある州
・ イタリアの中でも常にトップ3に入っているワイン生産量
・ 典型的な地中海気候で夏は暑く乾燥していて冬は温暖

代表的な品種:プリミティーボ、ネグロアマーロ、ネーロ・ディ・トロイア

主な郷土料理:
チーマ・ディ・ラーパのオレッキエッテ  チーマディラーパは、見た目も味も菜の花にそっくりの野菜です。「かぶの先っぽ」という意味の名前で、南イタリアの食卓に欠かせません。
ボンベッタ  ペコリーノ、パセリ、塩、コショウを練った具を、カポコッロ( 豚肩ロースのスパイシーな生ハム )で巻いて炭火で串焼きにしたもの。プーリャ独特の伝統肉屋”フォルネッロ”の名物料理 。

試飲アイテム

リッツァーノ
プリミティーボ・ディ・
マンドゥーリア  マッキア 2021

赤 フルボディ
プリミティーヴォ100%

濃厚なルビー色で甘やかな果実味と濃縮感がありながらも、酸とのバランスの良い驚くほどエレガントな味わいです!鶏や豚肉を使った炭火やグリルのお料理に合いそう。

プーリアのオススメ生産者

ミケーレ・カロ・エ・フィーリ
リッツァーノ

⑤サルディーニャ州

・ シチリアに次いで2番目に大きな島
・ 海岸部は地中海性気候で夏は暑く乾燥していて、冬は温暖
・ 内陸部では大陸性気候となり寒暖差が生じる
・ イタリアワインルネッサンスと距離を置いていたおかげで、行き過ぎた近代化や国際品種化が無く、興味深い固有品種や個性豊かなワインを生産
・ コルクの産地としても有名

代表的な品種:ヴェルメンティーノ、カンノナウ(グルナッシュ、ガルナッチャ)

主な郷土料理
クルルジョネス
じゃが芋とミントを詰めたサルデーニャの伝統的なラビオリ。麦の穂の形をしている。ソースはシンプルにトマトバジルソースにペコリーノチーズをかけたり
ロリギッタス
セモリナ粉のロングパスタを ひねって作るリング状のサルデーニャのパスタ
マッロレッドゥス
セモリナ粉にサフランを加えた、ニョッキ型の小さいパスタ

サルディーニャのオススメ生産者

パーラ
サラーヤ

南イタリアは料理に寄り添うワインの宝庫!

1980年代のイタ飯ブームから火がつき、その後誰でも気軽に楽しめる外食の選択肢として定番になったイタリアン。今や日本の家庭料理にもすっかり浸透し、最近では食材やレシピにこだわって、より現地に近いプロ顔負けのクッキングを楽しんでいらっしゃる方も多いですね。

今回、セミナーを通して感動的だったのは何よりも普段馴染の少ない土着品種ワインの種類の多さと美味しさ!それぞれの個性的な味わいながら、どのワインもみな自然とお料理が思い浮かび、まさに食欲をかき立てられる味わいでした。また、南イタリアの食材や食文化の奥深さにも魅了され「それぞれのワインと同じ州の南イタリア家庭料理のレシピにも挑戦するのも面白いかも…」と、終始わくわく!

いかがでしたでしょうか??少しでも興味がわいた方がいらっしゃったら是非この機に南イタリアワインをお試いただきたいです。
まだまだ暑く、食欲が落ちそうな今のような時期でもきっとお食事が楽しめると思いますよ!
そして、ワインにピッタリのお料理や食材とのアッビナメントを発見した方は、是非レビューの投稿もお待ちしております!(^^)!

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