6月末に、アメリカ オレゴンで開催されたオレゴン ピノ・ノワール キャンプ (略してOPC)に参加して来たブルゴーニュワイン愛好家、WEB店長の細川です!

OPCはアメリカ国内外からワイン業界関係者が集まり、オレゴンワインについて深く理解するためのイベントです。300人近い参加者がいるため、グループに分かれて行動しました。私はインターナショナルグループに所属し、イギリス、ポーランド、オランダ、スコットランド、韓国などの方々と行動を共にしました。

〇オレゴンの気候

6月末のオレゴンは朝晩は冷え込み、日中も日が当たらない場所はかなり寒かったです。日本の4月頃に似ています。しかし、ブドウ栽培には理想的な条件で、日照が強く、寒暖差がしっかりあり、適度な風が吹いていました。

滞在したオレゴン最大のワイン産地ウィラメットバレーは北緯45度に位置し、3月21日から9月21日まで南の地域よりも日照時間が長いです。特に6月21日にはナパよりも1.5時間多くの日照があります。これにより、オレゴンのピノ・ノワールは他の地域よりも果実の熟度が高くなります。

〇土壌の違いを味わう

•海洋性堆積土壌: 太平洋の海底に堆積した土壌で、ミネラルが豊富です。

⇒「黒系果実の風味」「チョコレート」「スパイス」。しっかりとした風味のワインが好きな人におすすめです!

•火山性土壌: 東オレゴンの火山から流れ出た溶岩が冷えて固まった土壌で、栄養が豊富で水はけが良いです。

⇒ 「赤系果実の風味」「デリケート」「華やか」。より繊細で優雅なワインが好きな人におすすめです!

☆オススメ生産者を紹介☆

滞在中、毎日50種類以上、トータル200種類以上のワインを試飲をしました。
その中で、印象に残った生産者を紹介します(^^♪

■ソーコル・ブロッサー
環境に優しいブドウ栽培とビジネス展開において、オレゴン州で指導者的役割を担ってきた家族経営のワイナリーです。手にしやすい価格ながら、赤・白ともに非常に品質の高いです。正直コスパ以上の言葉で表現したいです。

■ジ・アイリー・ヴィンヤード
オレゴン、ウィラメット・ヴァレーで初めてピノ・ノワールを植樹したデイヴィッド・レット氏が創設したワイナリー。繊細なアロマとドライなスタイルが印象的で、唯一無二の味わいです。

■ケン・ライト・セラーズ
銘醸地ブルゴーニュ、シャンパーニュの如く、テロワールを表現する生産者。キュヴェごとのテロワールの表現力が素晴らしく、緻密で精巧なスタイルです。

■ドメーヌ・セリーヌ
DRCに勝利し、オレゴンのワインの品質の高さを、世界に広めたワイナリー。オレゴンワインと言ったらセリーヌと言っても過言でない生産者です。オレゴンワインで感動したい方は、まずはセリーヌ!

ワインが好きになったきっかけがブルゴーニュワインだったので、ボディーがしっかりしたアメリカワインをあまり積極的に飲んでいませんでした。しかし、オレゴンで講義を受け、テロワールを体感しながら試飲し、オレゴン ワインの素晴らしさを実感できました。

オレゴンの生産者たちは、単に美味しいワインを造るのではなく、持続可能な造りや、伝統を重んじ、フィロソフィーやテロワールを表現したりと様々な工夫をしていました。特に上記で紹介した生産者は表現力が高く、高次元な味わいです。

また、オレゴンといえばピノ・ノワールが有名ですが、ピノグリ、シャルドネ、リースリング、トゥルソー、シュナンブラン、ムニエなど、素晴らしい作品も多く存在します。ブラインドテイスティングをやりましたが、品種の豊かさにびっくりしました。(答えを出すのに苦労しました( ;∀;))

今回の旅で経験したことを、皆様に色んな形でお伝えし、今後皆さまの心の残るようなワインも紹介できればと思います。

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