フランス研修四軒目、「ジャン・フィリップ・フィシェ」への訪問をレポートします!
こんにちは!SHOPスタッフの瀬尾です。
ジャン・フィリップ・フィシェは、「白ワインの神様」とまで呼ばれたあのコシュ・デュリの甥にあたり、その哲学を継承するムルソーのトップ生産者。
樽イメージのムルソーとは一線を画す、ミネラリーで透明感あふれ、直線的な酸を湛えたワインを生み出します。
実はこれまで、ムルソーのワインに(勿論美味しいけれども、)特別な思いを抱いていなかった私。
今回初めてフィシェ氏のワインを飲み、そんな認識は180度変わりました!
こんなにも美しく、研ぎ澄まされ、エネルギーに満ち溢れたムルソーがあるのか…と感激!比喩でなく目を見張る美味しさでした。
そしてワインだけでなく、フィシェ氏の人となりにも感銘を受けました。生粋の農家であり、職人であり…、その佇まいは整然とし、妥協を許さぬ鋼のような意志を感じさせるものでした。
その印象はそのまま醸造所にも表れていました。道具や機材は隅々まで手入れされ、整然と並べられており、過去全てのヴィンテージのワインが眠るセラーはまるで美術館のよう。
ここから、この人から、この研ぎ澄まされたワインが生まれるということに、心から納得してしまいました。
2024年のヴィンテージについて尋ねると、「平日は雨が続き、週末だけ晴れる。仕事は週末関係なく必要だが、怠ける生産者は良いワインを作れないだろう」と、厳しい表情。彼のワインの美味しさは、弛まぬ努力によって維持されているのですね。
試飲させていただいたのは、2022年。「ヴィニュロンにとって最高の年だった。毎年こんな年だったら良いのに。若い時から熟成まで、いつ飲んでも美味しいヴィンテージだ」と目を輝かせながら話されました。
止まらぬブルゴーニュの高騰を嘆くフィシェ氏。「昔からの愛好家や文化、歴史、背景を理解してくれる人々が手が出せなくなっているのが悲しい。ワインはファッションや見世物ではなく、飲むものだ。私は農家なんだ」と、力強く語る彼の言葉からは、ブルゴーニュ、ワイン、そしてブドウ畑への深い愛情がひしひしと伝わってきました。
ワインを愛する人に、ぜひ一度は味わっていただきたい芸術的なワイン。
心に残る素晴らしい出会いを、ありがとうございました!
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