アンセルミAnselmi伝統と革新、ソアヴェを救ったアンセルミアンセルミはピエロパンとともに、ソアヴェ地区を代表する生産者です。ピエロパン、ジーニ、イナマが伝統的生産者であるのに対し、アンセルミはソアヴェの革命児と呼ばれています。 イタリアの北東部に位置するヴェネト州、ヴェローナの西20kmほどのところにあるソアヴェ地区に、本拠を構えています。当主のロベルト・アンセルミは、ソアヴェ最高峰の造り手として大変な人気を誇っていましたが、法的に高収量が許され、凡庸なワインが多く醸されることの多いソアヴェの名称を、自身のラベルに使用することを好まず、1999年にDOCの脱退を決意しました。 これは、彼にとって苦渋の選択であり、当時「愛するソアヴェよ、さようなら。私はお前を愛するがゆえにお前から離れるのだ」という彼の声明は、世界中で話題となりました。よって99年以降、アンセルミのワインは、全てソアヴェを名乗らずIGTとなっています。 別次元の世界を造り出す天才アーティスト、アンセルミ1975年、父親の経営するカンティーナへ加わったロベルトは、ソアヴェにおけるワイン造りの根本を覆し、革新的な造り手として、世界中から高い評価を得続けています。 高品質のブドウを求め、栽培には芽数がコントロールしやすく、結果として低収量に収めることができる、コルドーネ・スペルナート・ペルマネンテ式を採用し、ガルガネーガに合ったワイン造りに取り組んでいます。 また、醸造においても、ソアヴェの醗酵にフランス産オークの小樽を用いた最初の人物であるだけではなく、品質を最大限に重視したワインで、ソアヴェの真の実力を世界に見せつけた、まさにソアヴェ地区を救ったヒーローなのです! 天才アーティスト、ロベルト・アンセルミが創造する世界は、私たちが恩恵を受ける地球のように、その世界を享受する人々を、美しく優しく包んでくれます。 そんな驚くべき品質にも関わらず、ワインの価格は高騰させない、という彼のポリシーも、世界で尊敬を集める理由の1つとなっています。ぜひ、味わってみてください! 2014年11月 リサ・アンセルミさんのアンセルミセミナー開催11月、ロベルトさんの娘さん、リサさんがワイングロッサリーにご来店くださいました。アンセルミの歴史を語り、ワインを飲み比べながら、違いを説明していただきました。 アンセルミのワインは、絞るところから窒素の中で醸造をし無酸化状態で造っているので、長熟なワインに仕上がるのだそうです。 2年もたつと、ジャスミンのような華やかな香りが火打石やミネラルの香りに変化していくので、ぜひ熟成したアンセルミもお楽しみください! |
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