南チロル地方固有の品種に情熱を傾ける歴史ある一族

オーストリアとの国境近く、南チロル地方テルラーノの町のそばのジーベナイヒは、紀元前3世紀からワイン造りの伝統がある村で、ブリーグル家はここで14世紀からワイン造りに携わっている一族です。背後にシュロス・グライフェンシュタイン(雪の城という意味)の岩山がそびえる敷地内の厚さ1mの壁に守られたセラーは、パーフェクトな熟成庫であると同時に歴史的遺物でもあります。当主のフローリアン・ブリーグルは、先祖代々の財産である畑を大事にする一方、近代的な技術を取り入れ、この地方固有の品種の個性を生かしたワインに情熱を傾けています。

総栽培面積は11ha。最も大事な畑は、斑岩を含む砂交じり粘土土壌の南向きテラスにある「エッパンベアクEpan Berg」。標高270〜550ｍ、地中海性の温かい気候のもと、ゲヴュルツトラミネール、ソーヴィニヨン・ブランなどの白品種だけでなく、カベルネ・ソーヴィニヨンやラグレインなどの赤品種にも力を入れています。